油処理用グリストラップ
油処理用グリストラップは、PP(ポリプロピレン)をナノファイバーにすることで強力に水をはじいて、オイルを吸着することを利用した、まったく新しいコンセプトで開発されたグリストラップです。
構造は非常に簡単で油処理用グリストラップ容器にネットにPPナノファイバーが入っているものを装着するだけです。
PPナノファイバーの量が100gで、目安としては自重の50倍の油を吸着します。つまり、PP NFで約5Kgの油が回収できます。 |
柔軟なネットにPPナノファイバーが入れてあるため、食物ごみと油を簡単に除去できます。 |
掃除は、ネットを外して廃棄し、油処理用グリストラップ内部を棒ブラシにて洗浄するだけです。 |
PPナノファイバーの特徴 1. 抗菌作用(ファンデルワールス力) 2. ヘドロになりません。(水分と油を完全に分離) |
■ 簡易グリストラップの排水動作説明
【動作説明】 | |
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1. | PP NFは、超撥水性であるため、汚水がPP NFにぶつかり緩やかにPP NFの周辺から流れ落ちる。この時、油の大多数がPP NFに吸着される。 |
2. | 上図にて汚水が排水開始閾値まで増加すると位置エネルギーにて排水が開始される。 |
3. | パイプが完全に水没すると、排水は、サイホンの原理で流れ続け、空気穴に汚水面が到達すると、管内にチューブを通って空気が流れ排水が止まる。つまり、汚水は、空気穴の位置で貯水される。そして、この動作を繰り返す。 |
4. | PPは水に浮き、油も水に浮くため、汚水の増減に合わせて上下を繰り返す。 |
5. | PPと汚水は接触していることで、汚水の表面に浮上した油は、PPに吸着される。 |